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村上の料亭「能登新」で越後村上鮭コースを食す

先日、新潟県村上市の料亭「能登新(のとしん)」にて、村上鮭コースを堪能しました。僕の実家が村上市にあるので、毎年帰省しているのですが、鮭で有名な村上に居るのに、しっかりした料理を体験したこと無いねという話から、越後村上鮭のフルコースを食べに行くことになりました。

村上牛、鮭料理の能登新

料亭「能登新(のとしん)」は創業二百七十年の老舗料亭です。村上の郷土料理である「鮭料理」や、日本一に輝いたことのある「村上牛」を使った料理を中心に、日本海、三面川、朝日連峰の幸を使った料理を提供してくれます。特に、村上でしか食べられない鮭料理の「酒びたし」や「塩引き鮭」をおすすめとしている料亭です。

JR村上駅から徒歩だと15分くらいなので、ぶらぶら散歩がてら歩きながら向かうのが良いです。もちろん村上駅前にはタクシーもいますので、タクシーに乗るのも良いです。駅前にタクシー会社が2つあるので、待つことは無いです。

 

閑静な住宅街の一角に「料亭能登新」があります。

「料亭能登新」と書かれた看板の下には下記のように説明書きがあります。

城下絵図には、町人地と接し、5軒の武家屋敷が記載されている。「五軒丁」というのは、ここに5軒の武家屋敷が並んでいたことに由来する。
城下町の町割りは、大きく武家町・町人町とに分けられるが、この細工町のように武家地と町人地が隣接しているところは多くはない。
現在では、この辺りを五軒丁と呼ぶ人は少なくなったが、この通りに入ると、今でも武家町の雰囲気が漂い、町人地との違いを感じることができる。

この看板は、村上ロータリークラブ による村上小古路プロジェクト発行「村上小古路マップ」だそうです。おそらく、この通りを五軒丁通りと呼ぶのでしょう。

軒先には塩引鮭

早速お店の敷地に入ると、趣のある玄関で中居さんがお出迎え。中居さんの案内で廊下を歩きながらお店自慢の塩引鮭を紹介してくれます。

このあと、料理でも出てくる「鮭の酒びたし」ですが、このように吊るされている塩引き鮭を半年以上乾かしあげたものを薄く切って、日本酒に浸して食べるものを「酒びたし」と呼びます。村上に伝わる高級珍味です。

越後村上鮭コースの献立

如何にも料亭らしい献立表です。雰囲気出てますねぇ〜!親族と一緒に行ったのですが、全員読めない献立もいくつかありました。

鮭づくし前菜

まず、お部屋に入るとお膳に並ぶ前菜が用意されてました。これまた料亭という感じで小鉢が並び、雰囲気でてますねぇ〜。中居さんが12時の方向から料理を紹介してくれます。

・氷頭生酢和え(12時の方向、ピンクの皿)

・十年物めふん(2時の方向、白い蓋つき小鉢)

・白子 どんびこ旨煮(4時の方向、白い貝殻のような皿)

・酒びたし(8時の方向、緑の皿)

・なわた辛煮(10時の方向、縞模様の小鉢)

・腹子みそづけ(真ん中、もみじ形状の小鉢)

 

どれもお酒のつまみとしてベストなお味・・・白米が欲しくなる味でもあります。

蒸し物

・鮭みぞれ蒸し

お出汁の効いたくずあんの中に鮭がいます。やさし〜いお味で、前菜の濃い味で刺激された舌の感覚を元に戻してくれます。

お造り

・鱒のお造り

「旬のもの色々」と献立には書かれていますが、この日は鱒のお造り(刺身)でした。朝日村の釜杭で養殖されている鱒だそうです。ニジマスのような味(僕はあまり良い印象を持ってない)なのかな、と思い口にしましたが、全然臭みもなく、サーモンの刺身のようでした。サーモンより歯ごたえが強いです。

焼物

・鮭焼きつけ

鮭の切り身を焼き上げて、醤油と酒で作ったタレに漬け込んだものです。僕はイヨボヤ会館で売っているお土産の焼き漬けで「うまいうまい」言ってたのですが、もちろんこれも「うまいうまい」です。

煮物

・風呂吹大根ほっぺたみそ

鮭のほほ肉を煮て、味噌や砂糖と和えてつくられた味噌を「ほっぺた味噌」と呼ぶらしいです。大根よりもナスが絶品でした。

油物

・鮭しんじょう椎茸きのこ揚げ、氷頭せんべい

氷頭は鮭の頭の軟骨をさします。これを天ぷらの要領でカリッと揚げたものが、氷頭せんべいなのですが、これがめちゃくちゃうまかったです。

小鉢、御食事

・正油腹子、いわふね産こしひかり、香の物

写真撮り忘れてしまった。。。「白いごはん」と「いくら」が出てきます。新潟と言えば米。シンプルにこれだけでうまいです。

水菓子

・黒蜜きなこプリン

そしてデザートはプリン。和テイストデザートですね。甘すぎず美味でした。

村上酒蔵のお酒とともに

村上鮭のコース料理とともにしたお酒ですが、一杯目はビールにしたものの、やはり日本酒が合います。大洋酒造の「大洋盛 紫雲」と宮尾酒造の「〆張鶴 花」を嗜みました。

「大洋盛 紫雲」の酒造である大洋酒造株式会社は新潟県村上市にある1943年(昭和18年)に地元の14の酒蔵が合併してできた会社です。「〆張鶴」の酒蔵である宮尾酒造株式会社は新潟県村上市にある1819年(文政2年)創業の酒蔵です。

僕的には「〆張鶴 花」の方が香り良し味良しと思ったので、おすすめです。帰省するたびに「〆張鶴 花」の一升瓶を貰ってたのですが、「雪月花」とランク分けされる中で、「一番下のか〜」と毎回思ってたんです。 ところがどっこい、〆張鶴の花は全国展開するレベルのお酒では無いという扱いからか、村上市内での提供がほとんど(らしい)とのことで、関東の酒屋で「〆張鶴 花」を見かけない訳だなと妙に納得しました。

鮭料理は大人の愉しみである

30年以上、村上市に居ながら(生活しているわけではないですが)村上鮭のフルコース料理なんて存在も知らずに生きてきました。初めて体験するフルコースは絶品だったのですが、この味は子供の頃に食べていたら嫌いになっていたのではないかと思います(サケのつまみになるような味付けが多いから)。

お酒が飲めるようになって、しかも日本酒の美味しさもわかるようになった年齢になって初めて素晴らしさを体感することができるのではなかろうかと思います。

 

【料亭 能登新】

住所
〒958-0857
新潟県村上市飯野2-1-9
連絡先
TEL0254-52-6166 FAX.0254-53-5332
※休み等の都合により連絡が遅くなる場合がございますがご了承下さい。
営業時間
お昼のお食事:AM.11:30~PM.2:00(LO.1:30)夜のお食事:PM.5:00~PM11:00(LO.10:00)
※イベント開催時には営業時間が変わる事もございます。
定休日
不定休
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