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堀部安兵衛生誕の地、新発田藩の城を巡る

新潟県新発田市には新発田城というお城があります。本丸はありませんので、城跡という表現が正しいかもしれませんが、旧新発田藩のお城があった場所ということで、今回初めて足を運びました。

新発田城は新発田駅から20分

新発田は「しばた」と読みます。全国的に有名かどうかは知りませんが、読める人が多い印象ですので、弘前(ひろさき)と同じくらい「読めないと恥ずかしい漢字」なのでしょう。覚えておいてください。

僕は車移動だったので、駐車場を探していると「アイネスしばた」という施設を発見しました。

このアイネスしばたは県立新発田病院跡地に防災機能を持った公園として整備され、無料駐車場がありますので、こちらに駐車させてもらいました。

こちらの駐車場から10分ほど新発田城まで歩きます。

アイネスしばたからは近いですが、JR羽越本線新発田駅から徒歩20分ですので、急ぎでなければ散歩がてら新発田城下町を楽しみながら向かいましょう。

新発田は堀部安兵衛生誕の地

こちらは新発田城本丸表門に続く車道です。土日は車通りが多いので、気をつけてください。

本丸表門の向かいには堀部安兵衛の像があります。ここ新発田は堀部安兵衛生誕の地として有名です。

堀部 武庸(ほりべ たけつね、寛文10年(1670年)- 元禄16年2月4日(1703年3月20日))は、江戸時代前期の武士。赤穂浪士四十七士の一人。四十七士随一の剣客であり、高田馬場の決闘で名を馳せた。吉良邸討ち入りでは江戸急進派と呼ばれる勢力のリーダー格となった。通称の安兵衛(やすべえ/やすびょうえ)で知られる。

参照:Wikipedia

堀部安兵衛は2001年にフジテレビで放送された『忠臣蔵1/47』にて、木村拓哉さんが演じた剣客ですね。

忠臣蔵といえば「大石内蔵助」とその長男「大石主税」しか知りませんでしたが、堀部安兵衛が一番の剣客だったようですね。

堀部安兵衛像の向かいには東屋があります。ここで団子とお茶で一息つきながら、堀部安兵衛像を眺めるのもなかなか乙です。(隣の茶屋で団子を売っているかは未確認です)

堀部安兵衛にあやかり、城外のお土産屋さんの名前は「安兵衛茶屋」。観光案内所も兼ねてますので、周辺観光地をお探しの際はこちらにお立ち寄りください。

安兵衛茶屋の前には新発田の観光ガイドがあります。新発田城散策のあと、どこに行こうかと迷った時は確認してみてください。

義士親善友好都市交流会議「忠臣蔵サミット」なる集まりが存在しているようです。忠臣蔵にゆかりのある全国の自治体が集まり、地域活性化と発展向上のために協力していくことを目的として創設されたものと説明書きがありました。

ここ新発田市では第10回忠臣蔵サミットが開催されています。

いざ、新発田城城内へ

お堀と新発田城表門。美しい景観ですね。

新発田城は、別名「あやめ城」とも呼ばれ、初代新発田藩主溝口秀勝(みぞぐちひでかつ)侯が慶長3年(1598年)に築城し、3代宣直(のぶなお)侯のときに完成しました。

新発田城は一般に多くある山城とちがって、政治・経済の中心として交通の便利さを考え、平地につくった平城です。石垣がすき間なくかみ合うようにきちんと積まれる「切込はぎ」と呼ばれる美観を重視した技法でつくられ、北国の城特有の海鼠壁は全国的にも珍しいものです。 春の桜の季節、真冬の雪をすっぽりかぶった様子、四季折々の風情があります。

城の表門前に、すっと立っているのが堀部安兵衛の像。赤穂義士の討ち入りで中心的な役割を果たした安兵衛。像の顔は、しっかりと江戸を見つめています。新発田城はかつて本丸、二の丸、三の丸からなり、堀や石垣に囲まれ、新発田川の水を巡らせた平城で、11棟の櫓と5棟の門が並び壮観な景観を呈していました。中でも、天守閣の代わりを果たしていたのが三階櫓です。3匹の鯱を配するという独特の櫓で、全国にも例がない大変珍しいものです。平成16年には、この三階櫓、辰巳櫓が復元されました。

参照:新発田市観光協会 しばた観光ガイド より

「海鼠壁」というのが珍しいみたいですね。

表門を潜り、表門櫓を見上げたところです。門の上に櫓があり、外敵が来ないか監視していたんですね。

こちらは新発田藩初代藩主、溝口 秀勝(みぞぐち ひでかつ)像です。新発田城表門を潜るとまず初めにご対面する像です。

春先でしたので、場内には桜が咲いていました。ソメイヨシノではない桜だということは分かりましたが、品種までは確認してませんでした。

普段は桜の花に手が届かないので、息子も手に取れて満足げにしていました。

新発田城の表門。国指定重要文化財とあります。 「表門は、桁行九間(約16.3m)、梁間三間(約5.4m)で享保十七年(1732)に再建された櫓門。腰回りは瓦張りの海鼠壁で仕上げてあります。」

こちらは表門櫓の中です。土足厳禁とあるように、入り口で履物を脱ぎます。

表門櫓から入場口を見渡します。曲者が近づけば一目瞭然ですね。

こちらは場内です。こどもにとってはとても広く感じることでしょう。次なる建造物に一直線で走って行く息子。

大人にしても、そこまで人がいないので落ち着いて散策することができます。

こちらは「旧二の丸隅櫓」です。こちらも国指定重要文化財です。 旧二の丸は、桁行五間半(約9.9m)、梁間四間半(約8.1m)入母屋造の二層二階櫓。寛文八年(1668年)の大火後再建されたものです。二の丸北部にあったものを、昭和三十四年(1959年)から翌三十五年にかけて解体修理を行い、本丸鉄砲櫓跡の現在地に移築したもので、腰回りは、瓦張りの海鼠壁に仕上げられています。

旧二の丸隅櫓の内部です。こちらも土足厳禁ですので、入り口で履物を脱ぎ入城します。仄暗いですが、ひんやりとしていてどこか安心感を感じる空間です。

城内の園庭は木々の緑が鮮やかで、ゆったりとした時間の流れを感じることができます。

新発田城の石垣内部構造のサンプルもありました。始めて見ましたが、石垣の外っつらの荘厳さの内部はこのように建築の観点から見た工夫が施されているんですね。知らなかった。

新発田城からアイネスしばたに戻る道中、このような看板があります。

新発田城を復元していこうという声は多くあり、少しずつですが三階櫓、辰巳櫓のように復元され始めています。城は日本の歴史ですので、国をあげて復元してほしいものです。

新発田城

住所〒957-0052 新潟県新発田市大手町6丁目
アクセス

■車 
日本海東北自動車道 聖籠新発田I.Cより車で10分
■電車
JR白新線・羽越本線新発田駅より徒歩約20分

電話番号0254-22-9534
営業時間10時00分~16時00分
※2019年は2月9日(土)~5月下旬まで
定休日不定休
料金無料
備考100台、大型5台(無料)※アイネス新発田利用時
7台、大型3台(無料)※城址公園利用時

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